できないこと

2004年10月29日
有ったらいいなぁ〜〜〜と思うものって、お題で子供にしゃべってもらった。(月一、タイトルを決めてみんなの前でしゃべってもらっているのだ)
そうしたら、一年の男の子のおしゃべり。
「減った分、自動的に繰り出してくるシャープペンシル」
があったらいいなぁ〜〜」だとさ。うんうん 良い発想だよねぇ〜〜
まきち先生は感心だぞう!
しかぁ〜〜〜し!残念だが、それは既に市販済みなのだ。まぁいいや。そんなに普及していないし、知らなくても責めはしまい。残念なのは締めくくりに使った、その次の君のせりふだよ。
「そんなものは出来ないでしょう」
私はひどく寂しかった。と、同時に自分の無力さ加減を痛感した次第。
君の欲しいシャープペンシルが実在するから、ましてそう感じるのかもしれないけれど、
なんで、「出来ない」って決めちゃうの?
出来ないって言った時点でどんな可能性も閉ざされるんだよ。どんな肯定的な未来も拒否しちゃうんだよ!
なんで、「作ってみたい」って言わないの?
自分にそのような技術が無いから?技術なんて今から習得するものじゃないさ。どんなにがんばっても実現不可能な技術だから? 魔法のような技術だから?でもね、自分の身の回りを見回してみてね、君を取り囲むすべてのものは、「こんなものがあったらいいなぁ〜」と思った誰かが作り上げたもので、選ばれた特別な人が成し遂げた業績じゃぁ、ないんだよ。
0から1を生み出すことが出来る唯一の手段である自分の手を、もっと信じてあげて。

科学技術の日常化とブラックボックス化は、科学教育を難しくしているのは、否定出来ないことの事例であることを見せつけられた瞬間だったりする。科学の発達の根底は飢えと謎なんだから

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